特集 透析患者の骨粗鬆症と骨折を理解する
5.骨粗鬆症の非薬物療法(2)日常生活の注意・運動療法・リハビリテーションによる転倒予防
伊藤 修
1
1東北医科薬科大学医学部リハビリテーション学
キーワード:
転倒
,
骨折
,
身体機能
,
運動療法
,
リハビリテーション
Keyword:
転倒
,
骨折
,
身体機能
,
運動療法
,
リハビリテーション
pp.316-320
発行日 2025年3月10日
Published Date 2025/3/10
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000003344
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透析患者では転倒や骨折の頻度は高い.その危険因子には,加齢や腎機能低下に関連する要因,併存症による要因,血液透析治療に関連する要因がある.転倒の危険因子が多因子であることから,転倒対策では,危険因子の同定,骨格筋量や身体機能の評価,転倒歴や頻度の把握に加えて,透析前後の血圧,透析効率や目標体重,各種検査データも評価する必要がある.一般高齢者では,運動療法メニューを含むさまざまな転倒防止プログラムが開発されている一方で,透析患者に対するプログラムの開発は遅れており,今後開発されることが望まれる.

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