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連載 医療システムの質・効率・公正――医療経済学の新たな展開・Vol.1
医療システムの質・経済性
Quality and economics of the health care system
今中 雄一
1
Yuichi IMANAKA
1
1京都大学大学院医学研究科医療経済学分野
キーワード:
QIP(Quality Indicator/Improvement Project)
,
原価計算
,
医療資源の偏在
,
組織文化
,
社会的協働
Keyword:
QIP(Quality Indicator/Improvement Project)
,
原価計算
,
医療資源の偏在
,
組織文化
,
社会的協働
pp.1024-1031
発行日 2023年6月10日
Published Date 2023/6/10
DOI https://doi.org/10.32118/ayu285111024
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Summary
医療システムの質・効率性・公正性を守り向上していくためには,その実態をわかりやすく可視化することが鍵である.そのうえで,地域の視点で医療システムの諸要因を把握し,関係者が情報共有・協働していくことが求められるようになってきている.医療の効率性(同じ資金・資源でより高い質の医療をより多くの人に提供できるか),公正性(質の格差が生じていないか)の確保・向上を検討するうえでは,まず医療の質を把握する必要がある.日常診療における医療の質の把握において,患者のアウトカムの評価が重要となる.そこで,患者分類ごとに病院医療の質・経済性を計測し向上することを目指し,医療の質指標プロジェクト「QIP」を立ち上げ,調査・研究を進めた.本稿では,当研究室の取り組みを紹介しながら,医療システムの把握・改善に関する研究の経緯・現状と展望について述べる.
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