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特集 神経系リハビリテーションの新潮流――機能回復治療に革新をもたらす最新の知見
急性期リハビリテーションのEvidence-Practice Gap克服のために
To overcome the Evidence-Practice Gap in acute rehabilitation
百崎 良
1
,
清水 美帆
1
Ryo MOMOSAKI
1
,
Miho SHIMIZU
1
1三重大学医学部附属病院リハビリテーション部
キーワード:
急性期リハビリテーション
,
早期離床
,
早期リハビリーション
Keyword:
急性期リハビリテーション
,
早期離床
,
早期リハビリーション
pp.740-742
発行日 2023年5月20日
Published Date 2023/5/20
DOI https://doi.org/10.32118/ayu28508740
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急性期リハビリテーションのエビデンスは確立されてきているものの,急性期リハビリテーションの実施割合には地域間格差があり,Evidence-Practice Gapが存在する.急性期リハビリテーションの実施を妨げる障壁には,リハビリテーションに関わる人的資源・機器の不足,離床文化の欠如,医療スタッフの賛同の欠如,急性期リハビリテーションのメリットに関する知識の欠如などがあげられる.また,このような障壁に対する対策として人的資源と離床機材の整備,離床プログラムの整備,医療の質の向上を促進する文化の造成,定期的な多職種ミーティング,医師のサポート,成功体験の共有,安全管理教育などがあげられる.施設ごとに,どのような障壁があるのか評価し,それに対する対策を講じることで,急性期リハビリテーションのEvidence-Practice Gapを克服することができると考える.
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