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特集 神経系リハビリテーションの新潮流――機能回復治療に革新をもたらす最新の知見
回復期リハビリテーション病棟における神経系リハビリテーション医療の進歩と今後の展望
Progress and future prospects of neurological rehabilitation medicine in convalescent rehabilitation wards
近藤 国嗣
1
Kunitsugu KONDO
1
1東京湾岸リハビリテーション病院リハビリテーション科
キーワード:
回復期
,
脳血管系疾患
,
リハビリテーション
Keyword:
回復期
,
脳血管系疾患
,
リハビリテーション
pp.743-749
発行日 2023年5月20日
Published Date 2023/5/20
DOI https://doi.org/10.32118/ayu28508743
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回復期の神経系リハビリテーション医療は回復期リハビリテーション病棟の創設により大きく充足された.一方,近年は対象患者の高齢化とともに認知機能障害を有する患者も増加し,入棟患者全体ならびに脳血管系疾患患者において入棟時FIM(functional independence measure)の低下が進んでいる.これに対してFIM利得は上昇してきているが,退棟時FIMはやや低下傾向である.そのようななか,回復期最大の目標である,より高い機能・活動を目指す新たなリハビリテーション治療も導入されてきている.上肢麻痺に対するCI(constraint-induced movement)療法ならびにリハビリテーションロボット,機能的電気刺激(FES)などは,ガイドライン掲載と運動量増加機器加算として報酬化されたことにより普及が進んできている.ただし,先端機器の活用方法の標準化はまだ進んでおらず,今後は各機器のデータ集積によるデジタルトランスフォーメーションと合わせた進歩が期待される.
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