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第1土曜特集 自律神経のサイエンス
多岐にわたる自律神経の役割
交感神経によるリンパ球動態の制御
-――その分子機構と生理的・病理的意義
Control of lymphocyte trafficking by adrenergic nerves in health and disease
鈴木 一博
1
Kazuhiro SUZUKI
1
1大阪大学免疫学フロンティア研究センター免疫応答動態学研究室,同微生物病研究所免疫応答動態分野,同感染症総合教育研究拠点
キーワード:
交感神経
,
リンパ球動態
,
獲得免疫応答
,
日内変動
,
臨床応用
Keyword:
交感神経
,
リンパ球動態
,
獲得免疫応答
,
日内変動
,
臨床応用
pp.635-638
発行日 2023年5月6日
Published Date 2023/5/6
DOI https://doi.org/10.32118/ayu28506635
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神経系が免疫系に多大な影響を及ぼしていることは古くから指摘されてきたが,そのメカニズムは長らく不明であった.しかし近年,神経系と免疫系の相互作用のメカニズムが急速に明らかになりつつある.とりわけ,自律神経系が多様な分子機構を介して免疫系を制御していることが明らかになった.本稿では,筆者らの研究から明らかになった交感神経によるリンパ球動態の制御に焦点を当て,その分子機構を解説するとともに,その生理的意義と臨床応用の可能性について考察する.
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