Japanese
English
原著
血管平滑筋腫における交感神経の分布について
Sympathetic Catecholaminergic Nerve Fibers in an Angioleiomyoma
岸本 三郎
1
,
小林 和夫
1
,
宮下 文
1
,
平野 眞也
1
Saburo KISHIMOTO
1
,
Kazuo KOBAYASHI
1
,
Aya MIYASHITA
1
,
Shinya HIRANO
1
1京都府立医科大学皮膚科学教室
1Department of Dermatology, Kyoto Prefectural University of Medicine
キーワード:
血管平滑筋腫
,
デスミン
,
電顕
,
交感神経
Keyword:
血管平滑筋腫
,
デスミン
,
電顕
,
交感神経
pp.313-317
発行日 1992年4月1日
Published Date 1992/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412900579
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71歳,男性の左手背に生じた有痛性の血管平滑筋腫の1例を報告した.組織学的には病巣の多くは静脈型を示す典型的な血管平滑筋腫であった.自験例の腫瘍細胞はデスミン陽性を示し,しかも分枝を示さず束状配列を示した.電顕的には比較的未分化な腫瘍であった.交感神経の分布は腫瘍のごく一部にのみ見られ,それらは腫瘍に巻き込まれた正常動脈に分布する交感神経と理解した.デスミンによる免疫組織化学・電顕・交感神経の分布所見より自験例はmuscular venuleの血管平滑筋より生じた血管平滑筋腫と考えた.
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