増大特集 脳とからだ
Ⅰ.腸,免疫系,脳の相互作用
交感神経によるリンパ球の体内動態の制御
鈴木 一博
1,2,3
Suzuki Kazuhiro
1,2,3
1大阪大学免疫学フロンティア研究センター免疫応答動態学研究室
2大阪大学微生物病研究所免疫応答動態分野
3大阪大学感染症総合教育研究拠点
キーワード:
交感神経
,
リンパ球動態
,
適応免疫応答
,
日内変動
,
治療応用
Keyword:
交感神経
,
リンパ球動態
,
適応免疫応答
,
日内変動
,
治療応用
pp.397-400
発行日 2021年10月15日
Published Date 2021/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425201398
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神経系が免疫系に多大な影響を及ぼしていることは古くから指摘されてきたが,そのメカニズムは長らく不明であった。しかし近年,神経系と免疫系の相互作用のメカニズムが急速に明らかになりつつある。とりわけ,自律神経系が多様な分子機構を介して免疫応答を制御していることが明らかになった。ここでは,交感神経によるリンパ球動態の制御に焦点を当て,その分子機構を解説すると共に,その生理的意義と治療応用の可能性について考察する。
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