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第5土曜特集 mRNAワクチンやゲノム編集で注目が集まる遺伝子治療
遺伝子治療製品開発
わが国における遺伝子治療製品開発
-――企業からみた現状の課題
Gene therapy product development in Japan
――Current challenges from a company perspective
村上 晶彦
1
Akihiko MURAKAMI
1
1アンジェス株式会社
キーワード:
ゲノム編集
,
薬事規制
,
医療経済
,
知財
,
製造販売後調査(PMS)
Keyword:
ゲノム編集
,
薬事規制
,
医療経済
,
知財
,
製造販売後調査(PMS)
pp.500-505
発行日 2023年4月29日
Published Date 2023/4/29
DOI https://doi.org/10.32118/ayu28505500
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わが国における遺伝子治療製品の開発状況を俯瞰すると,アカデミアやバイオベンチャーが共同で初期開発したもののうち,有望なものが大手製薬企業に導出され,開発後期に進むケースが多い.ゲノム編集の臨床応用については,わが国以外でもほとんどが開発初期段階であるが,わが国においても1件の治験が実施されている状況である.アンジェス株式会社では,オフターゲット効果を排除したゲノム編集ツールの開発に特化したベンチャー企業を傘下に加え,ゲノム編集の安全な医療応用の開発に参入した.国内における遺伝子治療の商業化における主な課題として,規制,医療経済,知財および製造販売後調査(PMS)の観点があげられる.国としても,さまざまな支援策や規制・基準の見直しなど,環境整備に向けた施策が検討されているところであるが,多くの国内シーズが開発後期段階に進めるよう,収益性のみではない価値をアピールし,支援を得るための方策が必要である.
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