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第5土曜特集 mRNAワクチンやゲノム編集で注目が集まる遺伝子治療
遺伝子治療製品開発
遺伝子治療製品開発
-――アカデミアからみた現状の課題
Obstacles in gene therapy product development
――An academic perspective
久米 晃啓
1
Akihiro KUME
1
1自治医科大学附属病院臨床研究センター
キーワード:
遺伝子治療製品
,
アカデミア
,
魔の川
,
死の谷
,
エコシステム
Keyword:
遺伝子治療製品
,
アカデミア
,
魔の川
,
死の谷
,
エコシステム
pp.495-499
発行日 2023年4月29日
Published Date 2023/4/29
DOI https://doi.org/10.32118/ayu28505495
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新しい製品シーズが世の中にイノベーションをもたらすまでには,①研究,②開発,③事業化,④産業化,の4段階を経るとされる.遺伝子治療製品のライフサイクルにおいて,アカデミアが関与するのは主に研究から開発の段階で,本稿ではこれらのステージにおける大きな問題である “研究” と “開発” のベクトルの違い,規制,ベクター製造,資金調達について,特にわが国における課題を中心に取り上げる.実際にはアカデミア・産業界・行政それぞれに課題が限局しているわけではなく,相互に絡み合って社会のあり方にも関わる問題である.ライフサイエンスのエコシステムが形成できるか,国の将来に関わる重要な問題といっても過言ではない.
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