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特集 デジタルパソロジー/サイトロジーとAIの進歩
子宮頸部細胞診への新しいアプローチ
-――子宮頸部細胞診における自動スクリーニング支援装置ThinPrep® Integrated Imagerの有用性
The usefulness of ThinPrep® Integrated Imager for cervical cytology
金田 敦代
1
,
安岡 弘直
2
Atsuyo KANEDA
1
,
Hironao YASUOKA
2
1大阪警察病院病理技術科
2同病理診断科
キーワード:
子宮頸部細胞診
,
自動スクリーニング支援装置
,
ThinPrep® Integrated Imager
,
液状化検体細胞診(LBC)
Keyword:
子宮頸部細胞診
,
自動スクリーニング支援装置
,
ThinPrep® Integrated Imager
,
液状化検体細胞診(LBC)
pp.189-194
発行日 2023年1月21日
Published Date 2023/1/21
DOI https://doi.org/10.32118/ayu28403189
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子宮頸部細胞診における自動スクリーニング支援装置であるThinPrep® Integrated Imager(以下,I2)は,ThinPrep®標本中のすべての細胞について,核の濃さと大きさを指標とし,1枚約90秒で画像解析を行い,細胞検査士が検鏡すべき22視野を自動的に選択する機能を有している.選択された22視野に異常所見がなければ陰性と判定でき,22視野中に異常所見がある場合には全視野検鏡に切り替え判定する.I2は一定の感度で異型細胞を細胞検査士に提示するが,化生や反応性異型と悪性の初期段階の細胞を見極めることができず,境界病変の細胞を判断できるのは細胞検査士である.高い能力を有する細胞検査士がI2を用いることで,I2の限界を細胞検査士がカバーする.コンピュータとヒトで細胞診標本をスクリーニングする新しいアプローチは,細胞診検査の効率化と精度の高い細胞診断を可能にすると考えられる.
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