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特集 デジタルパソロジー/サイトロジーとAIの進歩
潰瘍性大腸炎におけるデジタルパソロジー・AIの有用性
Digital pathology in ulcerative colitis
芹澤 奏
1,2
,
小林 拓
2
Kanade SERIZAWA
1,2
,
Taku KOBAYASHI
2
1北里大学北里研究所病院消化器内科
2同IBDセンター
キーワード:
人工知能(AI)
,
機械学習(ML)
,
潰瘍性大腸炎(UC)
,
病理組織学
Keyword:
人工知能(AI)
,
機械学習(ML)
,
潰瘍性大腸炎(UC)
,
病理組織学
pp.185-188
発行日 2023年1月21日
Published Date 2023/1/21
DOI https://doi.org/10.32118/ayu28403185
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潰瘍性大腸炎(UC)患者は近年増加傾向であるが,新たな治療薬が次々と登場し,長期予後が見込めるようになった.以前は症状の改善を目指した治療を行っていたが,組織学的な炎症の寛解が予後に関連することがわかってきており,次なる治療目標となっている.また長期の寛解維持が可能となったことで,UCを背景とした腫瘍が予後を左右する一因となった.腫瘍の評価についても病理診断が必須であるが,患者数の増加により病理医の負担やコストが増加しているのが現状である.そこで人工知能(AI)を用いることで,それらの改善が期待されている.AIを用いてUCの診断,重症度評価,腫瘍の評価などを行った研究が報告されている.今後さらなる研究が進み,臨床現場に活用されることで,より個別化した医療が提供されることが理想である.
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