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特集 関節リウマチ関連リンパ増殖性疾患の診断と管理
関節リウマチ関連リンパ増殖性疾患の病理学的特徴
Pathological features of rheumatoid arthritis associated lymphoproliferative disorders
大島 孝一
1
Koichi OHSHIMA
1
1久留米大学医学部病理学
キーワード:
リンパ増殖性疾患(LPD)
,
その他の医原性免疫不全関連LPD(OI-LPD)
,
エプスタイン・バールウイルス(EBV)
,
反応性病変
,
悪性リンパ腫
Keyword:
リンパ増殖性疾患(LPD)
,
その他の医原性免疫不全関連LPD(OI-LPD)
,
エプスタイン・バールウイルス(EBV)
,
反応性病変
,
悪性リンパ腫
pp.774-780
発行日 2022年11月19日
Published Date 2022/11/19
DOI https://doi.org/10.32118/ayu28308774
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医原性免疫不全関連あるいは免疫抑制薬関連リンパ腫・リンパ増殖性疾患の診断には病理像が重要である.日本の一般的な病理医がこの疾患単位を認識しはじめたのは,2001年のWHO分類に,メトトレキサート関連リンパ増殖性疾患(MTX-LPD)と明記されたことによるものが大きい.その後,MTX以外の原因も考えられ,2017年のWHO分類では,“その他の医原性免疫不全関連リンパ増殖性疾患(OI-LPD)” と変更されている1).この疾患単位のなかには,①反応性過形成に近いもの,②明らかに悪性リンパ腫と診断されるもの,①と②の中間のものも含まれている.さらにエプスタイン・バールウイルス(EBV)の関与の有無に加え,そもそも悪性リンパ腫の診断が複雑で多岐にわたることなどから,臨床状態を把握するための診断には,リウマチ医,血液内科医,病理医での共同作業が不可欠である.
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