Japanese
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TOPICS 脳神経外科学
機械的脳血栓回収療法の最前線
-――急性期脳梗塞に対する血管内治療適応拡大
Indications for mechanical thrombectomy in acute ischemic stroke
森田 健一
1
Ken-ichi MORITA
1
1新潟市民病院脳卒中科/脳神経外科
pp.730-731
発行日 2022年11月12日
Published Date 2022/11/12
DOI https://doi.org/10.32118/ayu28307730
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2015年にMR CLEAN1),ESCAPE2),EXTEND-IA3),SWIFT PRIME4),REVASCAT5)の5つの多施設共同無作為化試験の結果が報告され,急性期脳梗塞に対する機械的脳血栓回収療法(mechanical thrombectomy:MT)が,recombinant tissue plasminogen activator(rt-PA)静注単独治療より明確に転帰を改善させることが示された.MTは,日米のガイドラインでも「行うべき治療」として推奨され全国に普及してきている.現在,治療推奨度A(行うべきである)は脳梗塞が狭い範囲に限られているが,近年,次々と多施設共同無作為化試験(表1)の結果が報告され,このエビデンスに基づき脳血管内治療適応がめざましく拡大してきている.
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