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第5土曜特集 細胞死のすべて――そのメカニズムと,生命現象・疾患との関わり
細胞死解析技術とその応用
二分割発光タンパク質の再構成法を用いる細胞死イメージング
Imaging cell death based on the protein-fragment reconstitution methods
小澤 岳昌
1
Takeaki OZAWA
1
1東京大学大学院理学系研究科化学専攻
キーワード:
蛍光タンパク質
,
ルシフェラーゼ
,
アポトーシス
Keyword:
蛍光タンパク質
,
ルシフェラーゼ
,
アポトーシス
pp.551-557
発行日 2022年10月29日
Published Date 2022/10/29
DOI https://doi.org/10.32118/ayu28305551
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細胞死の分子イメージング技術は,細胞内外で進行する分子メカニズムの解析のみならず,アポトーシス関連疾患に対する治療薬の開発,特定の疾患の診断とモニタリング,癌細胞に対する細胞死誘導療法の有効性の評価など,その重要性が高まりつつある.筆者らはこれまでタンパク質間の相互作用や翻訳後修飾を蛍光・発光イメージングするために,蛍光タンパク質や発光タンパク質(ルシフェラーゼ)を用いた二分割発光タンパク質再構成法を独自に開発してきた.本稿では,さまざまな細胞死のなかでもアポトーシスとネクロプトーシスに焦点を絞り,アポトーシスの重要なチェックポイントであるミトコンドリアからのSmacの放出およびカスパーゼの活性化を,細胞や組織レベルで可視化する方法を紹介する.また,ネクロプトーシスのシグナル伝達の要となるRIP1-RIP3相互作用を発光シグナルで検出するプローブについて述べ,プローブ設計の現在の課題と展望について考察する.
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