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増刊号 図説「胃と腸」画像診断用語集2022
病理
アポトーシス
apoptosis
田中 健大
1
1岡山大学学術研究院医歯薬学域病理学
pp.718
発行日 2022年5月24日
Published Date 2022/5/24
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403202875
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現在では細胞死についてさまざまな形態が解明されており,① necrosis,② apoptosis,③ autophagy,の3つが柱として挙げられる.apoptosisは細胞内外のさまざまな刺激によって引き起こされる細胞死のパターンで,それぞれの刺激によって組織化されたシグナルの伝達によって導かれる.形態学的にはviableな細胞を背景として,核の断片化と濃縮を来した細胞として認識される.
消化管病変において上皮細胞のapoptosisはまれならず観察され,疾患特異性は薄いと考えられる.例えば,殺細胞性抗癌薬を投与された場合では上皮細胞のapoptosisが観察され,非ステロイド性抗炎症薬(nonsteroidal anti-inflammatory drugs ; NSAIDs)投与によってもapoptosisがみられることがあり,薬剤の有無を確認することが重要である.
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