Japanese
English
TOPICS 細胞生物学
上皮組織の修復を促進する新規生体由来ペプチドJIPの発見
Discovery of a novel physiological peptide, JIP, that promotes epithelial tissue repair
小田 裕香子
1
Yukako ODA
1
1京都大学iPS細胞研究所
pp.286-287
発行日 2022年10月22日
Published Date 2022/10/22
DOI https://doi.org/10.32118/ayu28304286
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上皮組織は,体内と外界あるいは体内の内部環境を隔てるバリアとして機能している.このバリア機能を担うのが細胞間接着装置であるタイトジャンクション(TJ)である1).このバリア恒常性を保つことは生命維持にとって必須であるが,このバリア機能は,損傷や感染などによって乱れやすい状況にある.炎症の進行を抑えるためにはTJの速やかな再形成が必要であるが,TJがどのように形成されるかについてはほとんど不明であった.最近筆者らは,マウス組織由来の分泌液中にTJを形成誘導する液性因子が存在することを見出し,新規生理活性ペプチドの同定に成功した2)(図1).
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