整形外科 名人のknow-how
生体力学特性に基づいた新規半月板修復術
-―半月板円周線維補強術(mCFA)―
北 圭介
1
,
草野 雅司
1
Keisuke KITA
1
1JCHO大阪病院,スポーツ医学科
pp.334-337
発行日 2024年4月1日
Published Date 2024/4/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000002923
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膝半月板は,膝関節内において荷重分散,衝撃緩和,関節潤滑,関節安定などの役割を担っており,その機能が低下すると関節軟骨の接触圧が高まり,関節軟骨が損傷し,変形性関節症の発生率が高まることが知られている。半月板はその機能を発揮するため,組織学的には,circumferential fiber,radial tie fiber,random oriented fibrillar networkの3方向のコラーゲン線維により構成されており,なかでもcircumferential fiberは半月板の円周方向に沿って走る線維であり,荷重を支えるために最も重要な線維である。
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