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特集 心筋炎――医療と医学の最前線
はじめに
Introduction
今中 恭子
1
Kyoko IMANAKA-YOSHIDA
1
1三重大学大学院医学系研究科修復再生病理学
pp.969-969
発行日 2022年9月10日
Published Date 2022/9/10
DOI https://doi.org/10.32118/ayu28211969
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- Abstract 文献概要
心筋炎は,心臓の筋肉の炎症性疾患と広く定義される.一般に,ウイルス感染をきっかけとした自己免疫が本態であり,重症心不全をきたし,しばしば致命的であるが,発症頻度は低く,少し特殊な心疾患と認識されてきた.しかし,2020年初頭からまたたく間に世界を席巻した新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)による感染症(COVID-19)によって,COVID-19急性心筋炎,それに関連した小児多系統炎症性症候群(multisystem inflammatory syndrome in children:MIS-C/pediatric inflammatory multisystem syndrome:PIMS),さらにCOVID-19 mRNAワクチン関連心筋炎といった新たな疾患カテゴリーが次々と提唱され,心筋炎に対する関心は急速に高まった.
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