Japanese
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特集 消化器内視鏡技術の進歩と展望
消化管出血に対する内視鏡的止血法の進歩
-――静脈瘤を除く
Progress in endoscopic hemostasis for gastrointestinal bleeding
――Excluding varices
田中 寛人
1
,
栗林 志行
1
,
浦岡 俊夫
1
Hirohito TANAKA
1
,
Shiko KURIBAYASHI
1
,
Toshio URAOKA
1
1群馬大学大学院医学系研究科消化器・肝臓内科学
キーワード:
消化管出血
,
内視鏡的止血術
,
止血法
Keyword:
消化管出血
,
内視鏡的止血術
,
止血法
pp.1091-1096
発行日 2022年6月11日
Published Date 2022/6/11
DOI https://doi.org/10.32118/ayu281111091
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出血性胃・十二指腸潰瘍,大腸憩室出血,出血性直腸潰瘍などによる消化管出血は日常診療において遭遇することが多い病態であり,緊急内視鏡により止血を行うことが一般的となっている.内視鏡的止血術は,①薬物局注療法,②薬物散布法,③機械的止血法,④熱凝固法,の4つに大きく分けられる.消化管出血の多くは緊急内視鏡による対処となるため,内視鏡的に出血源を速やかに同定し,最も適した止血法を的確に選択することが求められる.近年,ウォータージェットやRDI(Red Dichromatic Imaging)など出血点の同定の補助となるシステムも使用可能となっている.したがって,緊急対応できるようにそれぞれの止血法の特徴や止血機序を十分に理解し,さまざまな止血法の手技を修得しておく必要がある.
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