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特集 消化管の出血性疾患2005
序説
消化管の出血性疾患
Introduction
飯田 三雄
1
Mitsuo Iida
1
1九州大学大学院医学研究院病態機能内科学
キーワード:
消化管出血
,
画像診断
,
治療
,
内視鏡的止血術
Keyword:
消化管出血
,
画像診断
,
治療
,
内視鏡的止血術
pp.428-430
発行日 2005年4月25日
Published Date 2005/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403100054
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消化管からの出血は,吐血,下血,血便といった肉眼的に明らかな異常としてとらえられる顕出血と,潜血反応で初めて判断できる程度の少量出血である潜出血に大別される.特に,前者で急速に大量出血がある場合にはショック症状を呈し,迅速なショック対策および出血源の検索・止血治療が必須であり,救急医療の対象となる.一方,後者でも持続的に出血が続く場合には,顔面蒼白,易疲労感,全身倦怠感,動悸などの貧血症状が緩徐な経過で出現してくる.また,消化管出血の原因は多岐にわたり,消化管疾患だけでなく,肝・胆道・膵疾患や全身性疾患などもその原因疾患として挙げられる.したがって,消化管の出血性疾患の診断と治療について,最新の知識を整理し理解を深めておくことは日常臨床において極めて重要と考えられる.本増刊号はこのような背景から企画された.
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