Japanese
English
TOPICS 生化学・分子生物学
塩味受容におけるクロライドチャネルの関与
Function of chloride channel in salty taste reception
笠原 洋一
1
,
成川 真隆
2
,
朝倉 富子
1
Yoichi KASAHARA
1
,
Masataka NARUKAWA
2
,
Tomiko ASAKURA
1
1東京大学大学院農学生命科学研究科
2京都女子大学家政学部
pp.1097-1098
発行日 2022年6月11日
Published Date 2022/6/11
DOI https://doi.org/10.32118/ayu281111097
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塩味はナトリウムイオンとクロライドイオンの両イオンによって生じる味質である.いずれかを他のイオンに置き換えた塩化カリウムや酢酸ナトリムでは塩化ナトリウムと同じような塩味を呈さない.これまでの味覚研究では,ナトリウムイオンの受容に着眼した検討が主流であったため,塩味受容におけるクロライドイオンの役割やその受容分子についての報告は乏しかった.このような背景に対し,筆者らは最近塩味受容に関わる新規な分子として電位依存性クロライドチャネル(transmembrane channel-like 4:TMC4)の同定に成功した1).
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