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特集 消化管出血のすべて
[各論 上部消化管出血への対応]
【Note】ピュアスタットⓇ
PuraStatⓇ
佐藤 圭吾
1
,
春日 健吾
1
,
田中 寛人
1
,
浦岡 俊夫
1
Keigo Sato
1
,
Kengo Kasuga
1
,
Hirohito Tanaka
1
,
Toshio Uraoka
1
1群馬大学大学院医学系研究科内科学講座消化器・肝臓内科学
キーワード:
ピュアスタット
,
内視鏡的止血術
,
消化管出血
Keyword:
ピュアスタット
,
内視鏡的止血術
,
消化管出血
pp.483-485
発行日 2023年4月25日
Published Date 2023/4/25
DOI https://doi.org/10.24479/endo.0000000705
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はじめに
近年,内視鏡治療は内視鏡および周辺機器の発展とともに大きく進歩している。特に消化管上皮性腫瘍に対する治療として,EMRやESDが広く行われている。全周性を含む巨大な病変,彎曲・屈曲部位や内視鏡的切除後遺残再発などの技術的困難症例に対しても先進的施設においてはESDが適用されているが,安全かつ確実に手技を完遂するためのさまざまなストラテジーや偶発症対策が必要となる。ESDは観血的な治療であり,術中出血には止血鉗子もしくは高周波ナイフの先端を用いての凝固止血がゴールドスタンダードである。しかし,出血部位の同定が困難な場面に遭遇することも多く,不確実な凝固止血は,手技時間の延長はもちろん,炭化組織による剝離ラインの同定が困難となり,遅発性穿孔のリスクが上昇する。そのため,凝固止血の補助的止血法や,可能なら代替えとなるような止血法が望まれてきた。
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