Japanese
English
特集 消化器内視鏡技術の進歩と展望
消化管悪性狭窄に対する内視鏡治療
Endoscopic treatment for malignant gastrointestinal obstruction
佐々木 隆
1
Takashi SASAKI
1
1がん研究会有明病院消化器センター肝・胆・膵内科
キーワード:
消化管悪性狭窄
,
ステント
,
緩和治療
,
術前減圧
,
術後再建腸管
Keyword:
消化管悪性狭窄
,
ステント
,
緩和治療
,
術前減圧
,
術後再建腸管
pp.1081-1084
発行日 2022年6月11日
Published Date 2022/6/11
DOI https://doi.org/10.32118/ayu281111081
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消化管悪性狭窄に対する内視鏡治療として,ステント治療,光力学療法(photodynamic therapy),アルゴンプラズマ凝固(APC)が存在するが,現在その中心にあるのがステント治療といえる.1990年ごろより金属ステントを用いた食道ステント留置術が行われるようになり,その後,胃十二指腸ステント,大腸ステントに広がりをみせている.その間ステントを含めたデバイスはめざましい進歩を遂げてきている.実際,さまざまなステントの改良に伴ってステント治療の安全性も向上してきている.また,デリバリーシステムの細径化により術後再建腸管に対してもバルーン内視鏡を用いたステント治療が可能となってきている.さらに,超音波内視鏡を用いたダンベル型ステントによる内視鏡的胃空腸バイパス術も試みられており,今後,わが国でも日常臨床に導入される日がくるものと考えられる.
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