悪性消化管狭窄に対する最新マネージメント
悪性消化管狭窄に対する消化管ステントの種類と使い分け
高原 楠昊
1
,
伊佐山 浩通
,
中井 陽介
,
木暮 宏史
,
松原 三郎
,
小池 和彦
1東京大学 大学院医学系研究科消化器内科
キーワード:
病的狭窄
,
大腸疾患
,
消化器腫瘍
,
食道狭窄
,
ステント
,
消化器系内視鏡法
,
胃流出路閉塞
Keyword:
Constriction, Pathologic
,
Esophageal Stenosis
,
Digestive System Neoplasms
,
Stents
,
Endoscopy, Digestive System
,
Gastric Outlet Obstruction
pp.1109-1118
発行日 2016年6月20日
Published Date 2016/6/20
DOI https://doi.org/10.19020/J01937.2016338487
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悪性消化管狭窄は,悪性腫瘍により引き起こされる消化管の通過障害である.従来,悪性消化管狭窄に対する姑息的治療として外科的バイパス術や胃瘻造設術,経鼻胃管留置あるいは経肛門イレウス管留置などが行われてきたが,近年内視鏡的消化管ステント留置術の安全性および有効性が示され,標準治療の選択肢の一つとして位置づけられるようになってきた.本邦では食道ステント留置術が1995年,胃十二指腸ステント留置術が2009年,大腸ステント留置術が2011年に保険収載され,現在では種々のステントが日常臨床として広く用いられている.本稿では部位別に使用可能なステントの種類とその使い分けについて概説する.
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