悪性消化管狭窄に対する最新マネージメント
悪性消化管狭窄の成因と診断手順
出口 久暢
1
,
前田 義政
,
森畠 康策
,
前北 隆雄
,
井口 幹崇
,
加藤 順
1和歌山県立医科大学 第2内科
キーワード:
胃腫瘍
,
病的狭窄
,
大腸疾患
,
食道狭窄
,
食道腫瘍
,
ステント
,
大腸腫瘍
,
腸閉塞
,
胃腸内視鏡法
,
胃流出路閉塞
Keyword:
Constriction, Pathologic
,
Esophageal Neoplasms
,
Esophageal Stenosis
,
Intestinal Obstruction
,
Stomach Neoplasms
,
Stents
,
Colorectal Neoplasms
,
Endoscopy, Gastrointestinal
,
Gastric Outlet Obstruction
pp.1079-1084
発行日 2016年6月20日
Published Date 2016/6/20
DOI https://doi.org/10.19020/J01937.2016338482
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悪性消化管狭窄の原因としては,食道癌,胃幽門部癌,大腸癌がおもな疾患群であり,そのほか,膵癌や胆道系悪性疾患の十二指腸浸潤もこれにあたる.その成因は,食道癌では飲酒や喫煙が大きな危険因子となっている.胃癌はHelicobacter pyloriの感染が大きな要因となっているであろうが,感染者全員が発癌するわけではなく,環境因子や宿主因子の関与も大きい.大腸癌では遺伝性,散発性,colitic cancerの三つの成因に大別される.いずれの疾患群も内視鏡検査がその診断に大きな比重をおいていることに異論の余地はないであろう.診断のみならず,ステント留置といった治療まで施行可能である.さらにはCTなどの画像検査を併用して病期を決定し,治療方針を判断することが必要である.
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