特集 胆膵EUS の進歩
2.EUS による観察(2)胆道の観察
岡野 直樹
1
,
五十嵐 良典
1
,
岩﨑 将
1
,
原 精一
1
,
宅間 健介
1
,
伊藤 謙
1
1東邦大学医療センター大森病院消化器内科
キーワード:
超音波内視鏡(EUS)
,
胆道
Keyword:
超音波内視鏡(EUS)
,
胆道
pp.1091-1098
発行日 2017年6月20日
Published Date 2017/6/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000000055
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超音波内視鏡(EUS)は空間分解能が高く優れた局所観察能を有し,胆道疾患の診療には有用な検査である.EUS を用いた診断としては,胆囊や胆管の結石診断,腫瘍性病変の質的診断や進展度診断などに用いられる.最近では超音波内視鏡下穿刺吸引法(EUS‒FNA)による病理診断にも用いられている.さらに治療としては,EUS 下胆道ドレナージが試みられており,今後EUS 関連手技の発展が期待される.EUS の手技習得は容易ではないが,胆道の解剖学的理解と標準的描出法の理解を深めることが大切である.
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