連載 COVID-19診療の最前線から――現場の医師による報告・Vol.15
呼吸療法:侵襲的人工呼吸管理とECMO概論
笠原 道
1
,
小倉 崇以
1
Wataru KASAHARA
1
,
Takayuki OGURA
1
1済生会宇都宮病院 救急集中治療科
pp.204-209
発行日 2022年4月9日
Published Date 2022/4/9
DOI https://doi.org/10.32118/ayu28102204
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POINT
●“古典的ARDS” に対して蓄積されたエビデンスを駆使して,肺保護換気を主軸とした人工呼吸器管理を行う.
●自発呼吸努力の適切な制御とモニタリングを行い,“肺を保護する” ことを主眼に管理せざるを得ない.
●侵襲的人工呼吸管理への切り替えや体外式膜型人工肺(ECMO)導入のタイミングなど,従来よりも慎重に判断する必要があると同時に,COVID-19のECMOは従来の管理に加えて,特有の病態(凝固線溶異常・感染防御・循環不全の合併など)に対して対策を講じる必要がある.
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