徹底分析シリーズ 穿刺に伴う合併症への緊急対応
ECMOの穿刺に伴う合併症への緊急対応—トラブルシューティング
角谷 隆史
1,2
,
小倉 崇以
1,2
Takashi KADOYA
1,2
,
Takayuki OGURA
1,2
1済生会宇都宮病院 救急・集中治療科
2栃木県救命救急センター
pp.1240-1245
発行日 2019年12月1日
Published Date 2019/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101201541
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体外式膜型人工肺extracorporeal membrane oxygenation(ECMO)の導入において,最も合併症を伴う手技がカニュレーションである。ECMOでは,25Fr程度のカニューレを血管内に留置する。その際には血管損傷や周囲の臓器損傷など,いくつもの合併症のリスクを伴い,かつ,それらの合併症は往々にして致死的である。
本稿では,ECMO導入時のカニュレーションの基本手技を振り返るととともに,カニュレーションに伴う合併症について修学し,筆者の経験も踏まえ,その予防策と合併症発生時の解決策を紹介する。
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