Japanese
English
連載 バイオインフォマティクスの世界・第3回
プロテオミクスと質量分析
-――疾患の現場にいたのはどの遺伝子だ?
Proteomics and mass spectrometry:Which gene was at the scene of the disease?
三浦 信明
1
Nobuaki MIURA
1
1新潟大学大学院医歯学総合研究科
キーワード:
プロテオミクス
,
腸内細菌
,
質量分析
,
バイオインフォマティクス
,
タンパク質配列データベース
Keyword:
プロテオミクス
,
腸内細菌
,
質量分析
,
バイオインフォマティクス
,
タンパク質配列データベース
pp.1341-1347
発行日 2022年3月26日
Published Date 2022/3/26
DOI https://doi.org/10.32118/ayu280131341
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SUMMARY
さまざまな細胞や組織において均一な情報であるゲノムに対して,ゲノム情報から転写・翻訳により発現するタンパク質は,生物が現場で仕事をする際に必要なものである.さらにその機能のオン・オフや局在を翻訳後修飾によって制御される.まさにタンパク質が疾患の現場を知っている分子なのである.本稿では,発現タンパク質のカタログであるプロテオームを得るためのプロテオミクス解析について,その概要と疾患との関連および翻訳後修飾について解説した.翻訳語修飾については,特にがんと関連が強いと考えられるリン酸化と糖鎖修飾について取り上げ,プロテオミクスの枠組みのなかでどのように検出しているか,結果どのようなことがわかるのかという点を説明した.
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