連載 COVID-19診療の最前線から――現場の医師による報告・Vol.14
米国の臨床現場からの報告
-――ニューヨーク市での感染爆発を経験して
野本 功一
1
Koichi NOMOTO
1
1マウントサイナイ・アイカーン医科大学集中治療科
pp.1336-1340
発行日 2022年3月26日
Published Date 2022/3/26
DOI https://doi.org/10.32118/ayu280131336
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POINT
⃝ニューヨーク市で発生したCOVID-19による感染爆発は,1日で最大800名が亡くなるほどの凄惨な歴史的事件であった.
⃝感染爆発への対応策として,ICUを含めた病床数の大幅な増加,各種酸素投与装置および人工呼吸器の大量確保,余剰となった人的リソースの再配置,そして病院および行政からの手厚い支援が重要であった.
⃝COVID-19 ICUでの集中治療医は,35名前後もの重症肺炎を患う人工呼吸器管理を担うほどの過酷な業務を担当した.
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