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特集 HPVワクチンと子宮頸がんHPV1次検診
子宮頸がん検診におけるHPV検査
-――細胞診・HPV検査併用法とHPV検査単独法
HPV testing as a screen for cervical cancer
――Co-testing with cytology and HPV testing and primary HPV testing
藤原 寛行
1
Hiroyuki FUJIWARA
1
1自治医科大学産科婦人科学講座
キーワード:
子宮頸がん検診
,
ハイリスク型ヒトパピローマウイルス(HPV)検査
,
細胞診・HPV検査併用検診
,
HPV検査単独検診
Keyword:
子宮頸がん検診
,
ハイリスク型ヒトパピローマウイルス(HPV)検査
,
細胞診・HPV検査併用検診
,
HPV検査単独検診
pp.771-775
発行日 2022年2月12日
Published Date 2022/2/12
DOI https://doi.org/10.32118/ayu28007771
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わが国における子宮頸がん検診は,主に細胞診によって行われている.しかし細胞形態のみによる診断は感度が低く,再現性に乏しいことが指摘されている.一方,子宮頸がんの発症の主要因であるハイリスク型ヒトパピローマウイルス(HPV)感染の有無により,病変を効率よく検出できることがわかっている.このハイリスク型HPV検査(以下,HPV検査)を検診に導入することのメリットが多くの研究により示され,欧米諸国をはじめとする先進国ではこの検査を用いた検診システムが構築されている.HPV検査の検診への導入に関しては,主に細胞診との併用法(併用検診)とHPV検査単独法(単独検診・HPVプライマリー検診)に分けられる.それぞれ,細胞診単独との比較試験においてCIN発見率が上昇することが確認されている.しかし,偽陽性者の増加や併用検診においてはアルゴリズムの複雑化などのデメリットも併存する.これらの利益,不利益を検討し,わが国における検診のあり方を早急に議論していくべきある.
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