特集 子宮頸がんの包括的戦略―ワクチン・検診・診断から最新治療まで―
I.発がんメカニズムと予防・検診
4.子宮頸がん検診―2)HPV検査が果たす役割
黒川 哲司
1
,
吉田 好雄
2
1福井県済生会病院産婦人科
2福井大学医学部産科婦人科学
キーワード:
子宮頸がん検診
,
HPV検査
,
検診のアルゴリズム
Keyword:
子宮頸がん検診
,
HPV検査
,
検診のアルゴリズム
pp.1201-1204
発行日 2023年11月1日
Published Date 2023/11/1
DOI https://doi.org/10.34433/og.0000000436
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要旨
子宮頸がん検診におけるHPV検査の活用法を理想的な検診の観点から考えた.
①HPV検査の対象年齢は30歳以上60歳以下.
②HPV検査法の選択はそれぞれの特徴を把握して使用する.
③検診の間隔は5年.
④検診のアルゴリズム:推奨される検診法はHPV検査単独法である.そのアルゴリズムは各国の結果を参考に決定する.
将来,HPV検査が細胞診検査以上の効果を出すためには,医療者の精密検査の精度向上,行政の検診者の登録制度の確立とがんに発展する高危険群の厳密な管理,検診対象者への教育と啓発が必要と考える.
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