今月の臨床 子宮頸がん撲滅へ向けた戦略―ワクチンと検診の新たなトレンドは?
総論
本邦の子宮頸がんの現状
望月 亜矢子
1
,
武隈 宗孝
1
1静岡県立静岡がんセンター婦人科
キーワード:
子宮頸がん罹患率
,
HPVワクチン接種率
,
子宮頸がん検診
Keyword:
子宮頸がん罹患率
,
HPVワクチン接種率
,
子宮頸がん検診
pp.473-478
発行日 2024年6月10日
Published Date 2024/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409211271
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●欧米をはじめとする先進国では子宮頸がん罹患率が低下傾向であるのに対して,本邦の子宮頸がん罹患率は2000年頃から著しく上昇している.
●2013年に厚生労働省が積極的接種勧奨を中止したことにより,2014年以降,本邦のHPVワクチン接種率は1%未満にまで落ち込んだ.2022年に積極的接種勧奨の再開を実施したが,2022年の本邦のHPVワクチン接種率は7%といまだ低値である.
●本邦の子宮頸がん検診は対策型検診であり,2022年の受診率は43.6%と欧米をはじめとする先進国と比較して低い.
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