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第1土曜特集 結核と非結核性抗酸菌症Up to Date――診断,治療,感染対策,発病予防
結核
多剤耐性結核の治療
Treatment of multidrug-resistant tuberculosis
露口 一成
1
Kazunari TSUYUGUCHI
1
1国立病院機構近畿中央呼吸器センター臨床研究センター感染症研究部
キーワード:
多剤耐性結核(MDR-TB)
,
超多剤耐性結核(XDR-TB)
,
ベダキリン(BDQ)
,
デラマニド(DLM)
Keyword:
多剤耐性結核(MDR-TB)
,
超多剤耐性結核(XDR-TB)
,
ベダキリン(BDQ)
,
デラマニド(DLM)
pp.641-646
発行日 2022年2月5日
Published Date 2022/2/5
DOI https://doi.org/10.32118/ayu28006641
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多剤耐性結核(MDR-TB)はイソニアジド(INH)とリファンピシン(RFP)の2剤に耐性を示す結核と定義され,感受性結核に比べてきわめて難治性となるため,大きな問題となっていた.近年,新規抗結核薬であるベダキリン(BDQ)やデラマニド(DLM),さらにリネゾリド(LZD)やフルオロキノロンなどの使用により治療成績は向上している.本稿では,MDR-TBの治療レジメンの組み立て,各薬剤の用法や副作用について概説する.MDR-TBは,さらに新たな耐性を誘導して治療失敗することのないよう,細心の注意を払って治療にあたる必要がある.
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