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第1土曜特集 小児・AYAがんの最前線
難治性急性リンパ性白血病の治療の新展開
New developments in the treatment of refractory acute lymphoblastic leukemia
後藤 裕明
1
Hiroaki GOTO
1
1地方独立行政法人神奈川県立病院機構神奈川県立こども医療センター血液・腫瘍科
キーワード:
急性リンパ性白血病(ALL)
,
治療
,
難治性
Keyword:
急性リンパ性白血病(ALL)
,
治療
,
難治性
pp.10-14
発行日 2022年1月1日
Published Date 2022/1/1
DOI https://doi.org/10.32118/ayu2800110
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近年,難治急性リンパ性白血病(ALL)を対象とした新たな免疫治療が実臨床に導入された.これら新規の治療は従来,ALLの治療に用いられてきた薬剤・方法とは作用機序や正常臓器への障害プロファイルが異なり,抗がん剤治療によっても寛解に至らない難治例や,または合併症などのために従来型治療を受けることができない症例に対して新たな治療選択肢を示すことができるようになった.本稿では,抗CD19二重特異性T細胞誘導抗体のブリナツモマブ,抗CD22抗体-薬物複合体(ADC)のイノツズマブ オゾガマイシン(INO),抗CD19キメラ抗原受容体T細胞のチサゲンレクルユーセルについて,それぞれの作用機序と現時点での臨床データを中心に,さらには他の分子標的治療,T細胞性ALL(T-ALL)の治療における今後の展望も含めて概説する.
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