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特集 敗血症診療を知る――J-SSCG2020のポイント
PICSとICU-AW
Post-intensive care syndrome and ICU-acquired weakness
井上 茂亮
1
Shigeaki INOUE
1
1神戸大学大学院医学研究科外科系講座災害・救急医学分野
キーワード：
PICS
,
ICU-AW
,
早期リハビリテーション
,
他動関節運動療法
,
神経筋電気刺激
Keyword:
PICS
,
ICU-AW
,
早期リハビリテーション
,
他動関節運動療法
,
神経筋電気刺激
pp.1180-1182
発行日 2021年12月25日
Published Date 2021/12/25
DOI https://doi.org/10.32118/ayu279121180
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Post-intensive care syndrome（PICS）は，集中治療室（ICU）在室中あるいはICU退室後に生じる身体障害，認知機能，精神の障害である．また，ICU-acquired weakness（ICU-AW）は重症疾患の罹患後に左右対称性の四肢のびまん性の筋力低下を呈する症候群である．この2つの病態はICUでの重症患者のなかでもとくに敗血症患者でその発生頻度が高い．このため，「日本版敗血症診療ガイドライン2020（J-SSCG2020）」では，PICS・ICU-AWの予防として，①早期リハビリテーション，②他動関節運動療法，③神経筋電気刺激，の3つの介入に対してクリニカルクエスチョン（CQ）を設定し，メタ解析の後に推奨を実施し，その有効性を系統的レビュー・メタアナリシスで検討した．本稿では，3つのCQに対する推奨文の解説を行う．
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