Japanese
English
特集 救命救急におけるリハビリテーション
ICU-acquired weaknessの予防と治療方針
Intensive Care Unit-acquired weakness(ICU-AW)
蜂須賀 明子
1
,
佐伯 覚
1
Akiko Hachisuka
1
,
Satoru Saeki
1
1産業医科大学医学部リハビリテーション医学講座
1Department of Rehabilitation Medicine, University of Occupational and Environmental Health
キーワード:
ICU-AW
,
重症疾患神経筋障害
,
早期リハビリテーション
,
電気刺激療法
,
廃用症候群
Keyword:
ICU-AW
,
重症疾患神経筋障害
,
早期リハビリテーション
,
電気刺激療法
,
廃用症候群
pp.597-603
発行日 2017年6月10日
Published Date 2017/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552200984
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はじめに
近年,敗血症など重症疾患(critical illness)による治療で集中治療室(intensive care unit;ICU)へ入室後,急性に左右対称性の四肢筋力低下を呈する症候群がICU関連筋力低下(ICU acquired weakness;ICU-AW)として知られる1,2,3).日本集中治療医学会および日本救急医学会による「日本版敗血症診療ガイドライン2016」4)では,ガイドライン改訂に伴いICU-AWが独立した章として取り上げられ,国内でも注目されている.しばしば抜管困難や離床困難に陥り,患者の日常生活動作(activities of daily living;ADL)や生活の質(quality of life;QOL)を低下させることから,適切な診断や治療が必要である.今回,ICU-AWの疾患概念,診断,予防や治療について解説する.
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