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特集 敗血症診療を知る――J-SSCG2020のポイント
画像診断・感染源のコントロール
Imaging test and source control of sepsis
桂 守弘
1
Morihiro KATSURA
1
1沖縄県立中部病院外科
キーワード:
画像診断
,
感染源の検索
,
感染源のコントロール
,
ドレナージ
,
感染性膵壊死
Keyword:
画像診断
,
感染源の検索
,
感染源のコントロール
,
ドレナージ
,
感染性膵壊死
pp.1156-1160
発行日 2021年12月25日
Published Date 2021/12/25
DOI https://doi.org/10.32118/ayu279121156
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敗血症の診療においては,感染源に対してどのような処置・手術方法で行うべきか.また,その処置の侵襲度やタイミングはどうやって選択すべきかなど,多くの重要なCQ(clinical question)が存在する.それらを判断する際には感染源の部位,形状,大きさ,周囲臓器との関係,患者の全身状態などさまざまな要因を加味する必要があり,画像診断による正確な病状把握が治療方針の決定には重要である.本稿では,画像診断に関する2つのCQ「感染源検索のために画像検査を行うか?」「全身造影CT検査を早期に行うか?」を取り上げ,そのAnswerを提示した.次に,感染源のコントロールに関するCQを臓器・疾患ごとに6つに分けて取り上げた.「日本版敗血症診療ガイドライン2020(J-SSCG2020)」では,「感染性膵壊死に対する感染源のコントロールはどのように行うか?」というCQは,CQ3-4-1:早期治療介入(48~72時間以内)vs. 晩期治療介入(発症から12日以降)と,CQ3-4-2:より低侵襲的な方法vs. 侵襲的な方法,という2つのCQに明確に区分し,より臨床家が利用しやすい記述方法へと改変した.また,「膿胸による敗血症患者に対して,侵襲的ドレナージ術による感染源のコントロールを行うか?」というCQが新たに加えられた.
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