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連載 オンラインによる医療者教育・Vol.10
オンラインを活用した模擬患者参加型医療面接教育
-――大阪市立大学での試み
Medical interview education with simulated/standardized patients using online system
――Trial at Osaka City University
幕内 安弥子
1
,
栩野 吉弘
1
Ayako MAKUUCHI
1
,
Yoshihiro TOCHINO
1
1大阪市立大学総合医学教育学/総合診療科
キーワード:
模擬患者
,
オンライン活用型教育
,
Web会議システム
,
医療面接教育
Keyword:
模擬患者
,
オンライン活用型教育
,
Web会議システム
,
医療面接教育
pp.817-823
発行日 2021年11月20日
Published Date 2021/11/20
DOI https://doi.org/10.32118/ayu27908817
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模擬患者(SP)は,「一定の訓練を受けて,実際の患者と同じような症状や会話を再現する患者役を演じる人」と定義され,教育に活用されている.本学医学部では2013年からSP養成を開始し,SP参加型教育を展開してきたが,2020年度はコロナ禍のためオンラインを活用することとなった.6年生の実技試験に向けたSPの演技練習はオンライン上で行ったが,試験当日のSPの演技は例年通り好評であった.4年生の医療面接実習は,例年8部屋で行っていたが,密回避のために16部屋とし,全ての部屋にノートパソコンを1台ずつ設置した.隣接する2部屋をオンライン上でひとつのグループとすることで例年通りの人数構成を実現し,学生全員の練習と同級生の練習風景を観察する機会を作った.学生は一定以上の目標を達成できたが,課題も残った.短期的な視点だけでなく,長期的に対面とオンラインそれぞれの強みを整理し,省察することが重要と考えられた.
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