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特集 肝硬変は治るか? 組織改築改善・研究の最前線
【トランスレーショナルリサーチ】
間葉系幹細胞,エクソソームを用いた肝硬変治療
Regenerative therapy for liver cirrhosis using mesenchymal stem cells and exosomes
土屋 淳紀
1
,
寺井 崇二
1
Atsunori TSUCHIYA
1
,
Shuji TERAI
1
1新潟大学大学院医歯学総合研究科消化器内科学分野
キーワード:
間葉系幹細胞
,
エクソソーム
,
肝硬変
Keyword:
間葉系幹細胞
,
エクソソーム
,
肝硬変
pp.790-794
発行日 2021年11月20日
Published Date 2021/11/20
DOI https://doi.org/10.32118/ayu27908790
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肝臓は再生する臓器として知られているが,持続的な炎症の結果,肝細胞障害,それに伴う線維化形成で,再生力が低下して肝硬変に至る.黄疸や腹水がみられる程度まで進行した肝硬変は非代償性肝硬変といわれ,この病態に対して肝移植は有効な治療であるが,ドナー不足などの問題がある.また,本来このような非代償性肝硬変に至る前に積極的に治療が行えることが理想であるが,線維化の改善,再生促進に有効な治療法が乏しいのが現状である.本稿では肝硬変に対しての新たな治療の選択肢として細胞治療や細胞を用いない細胞フリー治療を間葉系幹細胞とそのエクソソームに絞って紹介をしたい.
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