特集 肝不全・肝硬変に対する再生療法―最先端の今
4.開発中の肝再生医療(1)間葉系幹細胞,マクロファージ,エクソソームを用いた再生療法
土屋 淳紀
1
,
寺井 崇二
1
1新潟大学大学院医歯学総合研究科消化器内科学分野
キーワード:
間葉系幹細胞
,
マクロファージ
,
エクソソーム
Keyword:
間葉系幹細胞
,
マクロファージ
,
エクソソーム
pp.1647-1652
発行日 2021年11月20日
Published Date 2021/11/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000002029
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
肝臓は再生する臓器として知られているが,持続的な炎症の結果,肝細胞障害,それに伴う線維化形成で,再生力が低下した肝硬変に至る.進行した肝硬変に対して,肝移植は有効な治療であるが,ドナー不足などの問題もあり,新たな治療の選択肢として細胞治療や細胞を用いないセルフリー治療が期待されている.本稿ではとくに細胞治療として間葉系幹細胞,マクロファージを用いた治療,そしてセルフリー治療としてエクソソーム治療に関して紹介したい.
Copyright © 2021, Nihon Medical Centers, Inc. All rights reserved.