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第5土曜特集 超高齢社会を支える医学・医療の提案
高齢者疾患の包括的管理
COVID-19禍におけるフレイル・認知症予防
Prevention of frailty and dementia in COVID-19 pandemic
飯島 勝矢
1
Katsuya IIJIMA
1
1東京大学高齢社会総合研究機構機構長,同未来ビジョン研究センター教授
キーワード:
コロナ禍における健康二次被害
,
コロナフレイル
,
ハイブリッド型の地域コミュニケーション
Keyword:
コロナ禍における健康二次被害
,
コロナフレイル
,
ハイブリッド型の地域コミュニケーション
pp.525-530
発行日 2021年10月30日
Published Date 2021/10/30
DOI https://doi.org/10.32118/ayu27905525
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コロナ禍における高齢者の自粛生活長期化による健康二次被害(フレイル化およびフレイル状態の悪化,いわゆるコロナフレイル)が明確なエビデンスとしてみえてきた.とくにサルコペニア(筋肉減弱)や認知機能低下,心理的問題もでてきていると同時に,地域社会や人とのつながりが維持できにくい状態にもなってきている.各自治体において止まっている地域活動を,単にいつ再開させるのかという問題も重要だが,それに加え,“Withコロナ・Afterコロナ社会を見据えた新たな地域像をどう構築するのか” という考えを中心に置き,多種多様な地域活動を再開していくべきである.われわれの忘れてはならない原点と次世代の新しい地域コミュニティ像(人のための新たなデジタル社会)の両方を実現しながら,人と人との心を近づけ絆を維持し,ICT機能も溶け込ませながら新たな価値を感じることのできる豊かな地域社会を再構築していく必要がある.
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