新型コロナウイルス感染症—現場からの報告
新型コロナウイルス感染症流行に伴うコロナフレイル予防の取り組み
石光 雄太
1
Yuta ISHIMITSU
1
1国立病院機構山口宇部医療センターリハビリテーション科
キーワード:
新型コロナウイルス感染症
,
コロナフレイル
,
フレイル
,
地域リハビリテーション
Keyword:
新型コロナウイルス感染症
,
コロナフレイル
,
フレイル
,
地域リハビリテーション
pp.246-247
発行日 2023年2月15日
Published Date 2023/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551202960
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世界規模で爆発的な速度で拡大した新型コロナウイルス感染症(coronavirus disease 2019:COVID-19)は直接的な感染症状や治癒後の後遺症以外にも,間接的な影響として外出自粛に伴う不活動や食生活の乱れなど日常生活に影響を与えていることが報告されている1,2).
第8期宇部市高齢者福祉計画3)によると山口県宇部市では2020年4月時点で高齢化率33.1%と全国平均を上回っている状態である.さらに日常生活圏域を6つに区分し,調査されており,各地の高齢化率が最小30.6〜最大49.7%と,どの地域でも高齢化が進んでおり,その幅も広いことがわかっている.介護度も経年的に高まっており,市全体で健康増進に向けて日々取り組んでいる.2020年6〜7月の同市における調査4)では地域在住高齢者中心の116名を対象としCOVID-19が日常生活に与えた影響を調査した.友人・家族とのコミュニケーションが全体の55%,運動機会や量が45%の者で減少しており,COVID-19に伴うフレイル,コロナフレイルリスクであることが示唆され,早急な対策が肝要と考えた.
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