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特集 近視研究の最前線
【学童近視】
学童近視の環境要因
Environmental risk factors for myopia
五十嵐 多恵
1
Tae IGARASHI
1
1東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科眼科学分野
キーワード:
学童近視
,
環境要因
,
教育
,
屋外活動
,
近業
,
スクリーンタイム
Keyword:
学童近視
,
環境要因
,
教育
,
屋外活動
,
近業
,
スクリーンタイム
pp.117-124
発行日 2021年10月9日
Published Date 2021/10/9
DOI https://doi.org/10.32118/ayu27902117
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The International Myopia Institute(IMI)は2020年に,近視の3つの主要な環境因子として教育,屋外活動,スクリーンタイムをあげた.とくに教育と屋外活動に関しては,その因果関係が無作為化比較試験のシステマティックレビューやメンデルランダム化解析から明確となり,一次予防対策として介入すべき課題と考えられている.教育において近視を促す要因のひとつが近業時間の増加であるが,スクリーンタイムは従来の紙やペンによる近業とは独立した項目として重要視されている.海外で認可・承認を受けている小児の近視進行予防治療のすべてが未承認・適応外使用である日本では,GIGAスクール構想やwithコロナ時代において,小児の近視をこれ以上増悪させないための環境管理を学習現場で徹底することが喫緊の課題である.
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