今月の主題 アレルギー疾患の現況と今後の展望
総説
アレルギー疾患の遺伝要因
中島 加珠子
1,2
,
広田 朝光
1,3
,
赤星 光輝
1
,
松田 彰
1
,
清水 麻貴子
1
,
小原 和彦
1,4
,
玉利 真由美
1
Kazuko NAKASHIMA
1,2
,
Tomomitsu HIROTA
1,3
,
Mitsuteru AKAHOSHI
1
,
Akira MATSUDA
1
,
Makiko SHIMIZU
1
,
Kazuhiko OBARA
1,4
,
Mayumi TAMARI
1
1理化学研究所横浜研究所遺伝子多型研究センターアレルギー体質関連遺伝子研究チーム
2京都大学大学院医学研究科社会健康医学系専攻健康要因学講座健康増進・行動学分野
3鹿児島大学大学院医歯学総合研究科健康科学専攻発生発達成育学講座分子遺伝学教室
4日立化成工業株式会社医薬品事業部門遺伝子診断事業推進部
キーワード:
一塩基多型(Single nucleotide polymorphisms;SNPs)
,
気管支喘息
,
環境要因
,
衛生仮説
,
候補遺伝子
Keyword:
一塩基多型(Single nucleotide polymorphisms;SNPs)
,
気管支喘息
,
環境要因
,
衛生仮説
,
候補遺伝子
pp.707-714
発行日 2005年7月15日
Published Date 2005/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542100143
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〔SUMMARY〕 気管支喘息をはじめとするアレルギー疾患は多因子遺伝疾患であり,これまでポジショナルクローニングや候補遺伝子アプローチの手法により多くのアレルギー関連遺伝子が同定されてきた.2003年のヒトゲノムの解読終了,2005年3月1日の国際HapMapプロジェクトの第一段階終了をもち,遺伝子解析研究にはさらなるはずみがついたといえよう.本稿ではアレルギー疾患,特に喘息に焦点を絞り,これまでの研究の流れと今後の展望について紹介する.〔臨床検査 49:707-714,2005〕
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