増刊号 6年前の常識は現在の非常識!—AI時代へ向かう今日の眼科医へ
Ⅲ.近視
学童近視に対する視環境対策
松村 沙衣子
1
1東邦大学医療センター大森病院眼科
pp.53-58
発行日 2024年10月30日
Published Date 2024/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410215322
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ここが変わった!
以前の常識
・アジア先進諸国での学童近視の有病率が顕著であり,未就学児での近視は稀である.
・学童近視のリスクとなる近業とは,主に紙を使った近距離の読み書きのことである.
・学童近視の管理は視環境の改善のみでは難しい.
現在の常識
・コロナ禍の影響で,世界中で近視発症の低年齢化や進行速度の増大が懸念される.
・未就学児においても近視有病率が増加しており,介入が必要である.
・新しい電子機器,特に視距離が近いスマートフォンが近視のリスクになる.
・海外では学校への介入により,近視の管理に成功した例もある.
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