特集 老人脳卒中患者の社会復帰に向けて
より円滑な家庭復帰をするための家族指導のあり方を考える
堤下 秀子
1
,
中村 恵子
1
,
田中 小枝子
1
,
神田 春江
1
,
松元 イソ子
1
1鹿児島大学医学部付属病院霧島分院
pp.531-535
発行日 1986年5月1日
Published Date 1986/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661921406
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はじめに
当院では,年間120名前後の脳卒中患者のリハビリテーションを行なっており,その70%は自宅復帰している.治療法や補装具の進歩にもかかわらず,その回復には限界があり,様々な障害を残したまま家庭復帰せざるを得ない.このような患者の退院後の生活は,患者自身の意向よりも家族の意思によって決められる事も少なくない.
したがって,脳卒中患者の家庭復帰には,家族に対するアプローチが不可欠で,家族の持つ退院後生活への不安解消を図る必要がある.
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