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第1土曜特集 パーキンソン病を解剖する――過去,現在,そして未来へ
基礎研究の進展
パーキンソン病の分子遺伝学
-――家族性パーキンソン病
Molecular genetics of Parkinson’s disease
――Familial Parkinson’s disease
舩山 学
1
,
服部 信孝
1
Manabu FUNAYAMA
1
,
Nobutaka HATTORI
1
1順天堂大学大学院医学研究科老人性疾患病態・治療研究センター,同医学部神経学講座
キーワード:
連鎖解析
,
次世代シーケンサー(NGS)
,
パネル解析
,
エクソーム解析
,
リピート伸長
Keyword:
連鎖解析
,
次世代シーケンサー(NGS)
,
パネル解析
,
エクソーム解析
,
リピート伸長
pp.865-869
発行日 2021年9月4日
Published Date 2021/9/4
DOI https://doi.org/10.32118/ayu27810865
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パーキンソン病(PD)はそのほとんどが孤発性発症であるが,5~10%の患者は家族内発症者を認めるといわれている.このような家族性PDの多くはメンデル遺伝性と考えられ,単一遺伝子変異によって発症に至ると考えられる.したがって,家族性PD家系の原因遺伝子を分子遺伝学的手法によって単離することでPD発症に関わる遺伝子の情報を得ることができる.これまでの知見から,家族性PDの研究から発見された遺伝子はまれなPDの1病型を説明するのみならず,一般的な孤発性PDの病態に関与し,その理解に大きく貢献してきた.本稿では家族性PDの過去,現在,未来について分子遺伝学がどのように貢献してきたか解説した.
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