Japanese
English
速報
大監医における夏期取り扱い例では腐敗を伴う孤独死によって熱中症死亡を過小評価している
Death in alone with putrefaction promotes underestimation of death of heat stroke in Osaka prefectural office of medical examiner
片岡 真弓
1
,
吉澤 秀憲
1,2
,
川井 和久
1
,
田村 佳映
1
,
小林 奏子
1
,
松野 恵子
1
,
荒木 尚美
1
,
吉田 謙一
1,3
Mayumi KATAOKA
1
,
Hidenori YOSHIZAWA
1,2
,
Kazuhisa KAWAI
1
,
Yoshiteru TAMURA
1
,
Kanako KOBAYASHI
1
,
Keiko MATSUNO
1
,
Hisami ARAKI
1
,
Ken-ichi YOSHIDA
1,3
1大阪府監察医事務所
2大阪大学医学部附属病院病理部
3東京医科大学法医学教室
pp.805-808
発行日 2021年8月28日
Published Date 2021/8/28
DOI https://doi.org/10.32118/ayu27809805
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目的
大阪市内の異状死体の死因究明を行う大阪府監察医事務所(以下,大監医)では例年,夏期に取扱件数が増加する.前稿1)では,熱中症死亡例の発生傾向について報告した.熱中症死亡例は独居者に多く,加えて高温環境下で死亡していることから,腐敗発見されやすいことが予想される.このことから本稿では,「夏期に “死因不詳” と診断される腐敗例のなかに,熱中症による孤独死が多数含まれる」という仮説を立て,その検証を行った.
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