特集 症状からつかむ私の治療指針
産科
過大・過小妊娠子宮
雨森 良彦
1
1日赤医療センター産科
pp.944-946
発行日 1973年11月10日
Published Date 1973/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409204933
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微視下の1個の受精卵がその後の約260日の妊娠期間に細胞分裂と増殖をとげ約3kgの胎児に発育することはまさに悪性腫瘍の概念をもつてしか理解しがたい現象である。
またこの胎児を収容する子宮も鶏卵大から妊娠末期の巨大な子宮に肥大し,分娩後は再び短期間に収縮復古することは他に類を求めることのできない組織学的な肥大(hypertrophy)と萎縮(atrophy)であるといえよう。
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